１．　折角の装備なのに・・・

この「プチ・盗難対策学」のコーナーを作るにあたって、普段から街を歩いている時も自然と止まっているバイクに目がいくようになりました（それも盗人の気持ちでバイクを観るよう心掛けているのでで、廻りから見ると私はかなり怪しい人かも・・・）。　大阪では通勤や通学をバイクでしている方が結構いるのか、街の至る所で路上駐車をするバイクを見掛けます。　そして不特定多数の人が歩いているにもかかわらず、盗難対策をしっかりしているバイクというのは案外少ないものです。

上の写真のバイクをご覧下さい。　車体を見ればパーツひとつひとつがしっかり磨かれていて、一目で「このバイク、大事に乗って貰っているんだなあ」　という事が判ります。　ところが、折角ワイヤーリンクロックを持ってきているにも係わらず、ハンドルに巻きつけていて何の役にも立っていません（別にハンドルを固定している訳でもない）。　

もしかしたらほんの短い間ここに路上駐車していただけだったのかもしれません。　しかし、当ホームページからリンクさせて貰っている「バイク盗難撲滅計画」の掲示板をご覧になれば判りますが、「ほんの少しのつもりでバイクから離れた隙に盗まれてしまった・・・」という事例が結構あるのです。　このバイク、ハンドルロックだけはしていますが、それでも大人二人がかりで、前輪に台車で持ち上げればあっという間に運び去る事ができるでしょう。

折角持ち運びのかさばるワイヤーリンクロックをここまで持ってきているのだから、手間を惜しまずちゃんとこれを後輪か、固定物に繋いで前輪に掛けていれば盗難対策としては、他に路上駐車しているバイクと同じレベルにはなります。　　折角持っている装備はほんと一時であっても手間を惜しまず利用する事を、あとあと後悔しない為に是非ともお勧めします。