　日付は変わって１０月３日５時４５分、起床。顔を洗いついでに甲板へ出ると、船は淡路島を右手に見ながら明石海峡に向かって突き進んでいた。とりあえず軽い朝食を摂り、６時３０分頃再び甲板へ。朝日に輝く明石海峡大橋がとてもきれいだった。パシャパシャと写真を撮っていると、間もなくフェリーは橋の下をくぐって大阪湾へ。ここまでくれば大阪は目前。不本意ながら（？）帰ってきてしまった・・・（苦笑）。甲板でポヤ～ンとしていると、愛媛県東予港へ向かうオレンジフェリーがすれ違っていった。「あれに乗りたいなぁ・・・」とマジで思ったが、そうは問屋が下ろさない（笑）。フェリーは神戸沖に差し掛かり、一路大阪南港へと向かっていった。

←フェリーの甲板から日の出を見た。

　８時ちょうど、大阪南港に接岸。一般的には接岸１０分くらい前に車両甲板に下りるよう促され、我々バイク族はトラック等々の猛烈な排気ガスをモロに浴びせられることになるのだが、大洋フェリーは着岸して安全確認できるまでは車両甲板の扉を開放せず、そして、開放後はまず後ろ側のゲートを開け、トラック等々の排気ガスがこもらないようにする。その上で前のゲートを開けて車を出すのである。これはぜひとも他のフェリー会社にも真似をしていただきたい。

←大阪南港入港直前の図。左の船は２時間半前に到着した僚船。

　８時１０分、大阪南港上陸。ここからは走りなれた道を通って自宅へと戻る。２５分後、無事に自宅に到着した。本日の走行距離１２キロ、４日間の総走行距離９８７キロ也。

○エピローグ

　こうして参戦表明から４ヶ月、秘密兵器を投入し、最強の布陣でもって臨んだ「都井岬ツーリング」が終了した。率直な印象は「とにかくよく走ったな」といったところである。
　これは皮肉でも何でもない。この点に関して九州メンバーからは、「せっかく九州に上陸しながら十分な観光ができず、消化不良を起こしているのではないか」との憂慮の声が複数寄せられたが、私Ｍｒ．Ｔは元々、目的地ではなくて目的地へ向かうプロセスを楽しむタチなので、今回のような旅のスタイルは性に合っている。また、今回志を同じくする九州メンバーの皆さんと、九州の地で共に走ることができたことが何よりもうれしかった。
　私は「バイクは男のロマン」であるとマジで思っている。しかしながら、ウチの嫁さんから見れば、「あんた何訳のわからんこと言うてんの？」ということになるらしい。今回の旅立ちにあたり、嫁さんはあれこれ文句をつけながらも最後は気持ちよく送り出してくれた。感謝感謝である。さあ、これから頑張って子守りせねば・・・。「チビケロリン、こっちにおいで！パパがバイクに乗せてあげよう！（爆）」

※ツーリングデータ

・（走行距離）　９８７キロ

・（費用）　高速代　９，４５０円（九州道・宮崎道往復）
　　　　　　フェリー代　２５，８４０円（阪九フェリー２等指定Ａ・名門大洋フェリー特２等洋Ａ）
　　　　　　宿泊費（酒代・２食込）　７，２００円
　　　　　　食費（５食）　３，０００円
　　　　　　ガソリン代　８，０００円
　　　　　　入浴料　４００円
　　　　　　その他雑費　３，０００円
　　　　　　合計　約５７，０００円